PASS THE BATON 技術の継承

山田辰の製造の要である島根県出雲市にある出雲ファクトリー。企画・デザインされたつなぎが縫製され、形になっていく場所です。工場を支える職人は約30名、うち9割が女性です。この道、数10年のベテランから、高校を卒業したばかりの新人まで、さまざまな職人がいる現場で、どのように技術が伝えられ、品質が守られているのかをご紹介します。

センスよりも大切なこと。

技術を伝えるときには、画一的な方法ではなく、一人ひとりの個性にあった方法で伝えるように心がけています。得意分野を伸ばすことで、技術に磨きがかかるだけでなく、モチベーションも高まります。やる気という種を、しっかりとした太い木に育てあげるイメージです。良い職人になるためにもっとも大事なことはセンスや技術よりも、「めげずに挑戦する気持ち」だとわたしたちは考えています。

急がば回れで技術を磨く。

新人に仕事を教える際には“とにかく丁寧に” を徹底しています。縫製するとき、たとえ、必要以上に時間がかかってしまっても、丁寧に作業することが最重要だと伝えています。自分にミスがあれば、次の工程で作業する人の負担が増え、作業に綻びが生じてしまう。そして、最終的には、つなぎ服に袖を通すお客様が嫌な思いをする。
そうならないためには、スピードよりも正確さを大切にする職人になることが必要です。また、丁寧に技術を磨くことで一朝一夕では身につかない高度な作業も結果的に早く身につくのです。

TO HAND DOWN SKILL


良いつなぎは、あたたかい場所で生まれる。良いつなぎは、あたたかい場所で生まれる。

優秀な職人になるためには気が遠くなるほどの鍛錬と実務経験が必要です。繰り返し作業を続け、長い時間をかけることで技術が磨かれていくのです。ただ、その道は険しく、大きな壁を前にして諦めてしまいたくなることも。そんなとき、気兼ねなく悩みを相談できる仲間が支えになります。まるで親子や兄弟のように信頼できる人間関係。明るく働きやすい環境も山田辰の自慢です。